桜の咲くころに見かけた現場です。日曜日に歩いている時に見かけました。この現場、どこが良くないかどのように考えますか?
容易に現場へ入れてしまう
安全対策とは、現場で働く職人さんのためだけにある訳ではないです。ひとつの目的として、近隣の方のためという考えもあります。現場に容易に入れるようになっていないかがひとつのポイントです。これは、不審者が入ってくるということや、近隣の子供が入ってしまうという危険もあるためです。
特に屋根に上る梯子がありますが、誰かが登ってしまったら命の危険にさらされます。
大手住宅メーカーや安全対策をしっかりおこなっている住宅会社では、現場を仮囲いを設け、容易に入れないようにします。この現場から歩いて数分のところに、大手住宅メーカーと地元の住宅会社の現場がありました。しっかりと仮囲いをしていますよね。
同じ地域でこのような差があると、周りの方はどのように感じているでしょうか? それが会社の評判につながりかねません。
足場も危険
足場にも容易に上れてしまうのと、シートが畳まれている、中桟が見受けられないなどの不十分な構成だと判断できます。こちらも近所の子供が上ってしまったら転落の危険が大きいですね。
この場合は近隣の子供だけではなく、実際に作業をする職人さんに対しても危険な状態です。令和5年10月より足場の点検が強化されました。この足場についてどのような点検結果だったのか、かなり疑問です。
安全衛生規則には、足場のような危険な場所については「関係労働者以外の労働者を立ち入らせないこと」と明記されています。この現場ではそもそも容易に立ち入ることができますので、厳密に言うと法令違反ということです。
建設業の事故で一番多いのが墜転落です。普段仕事をしている方は、自分が落ちるという想像をしていません。しかし確実に転落して死亡する方が年間で数百人もいます。”今度は自分の番かもしれない”という想像力も必要です。それには教育が必要です。企業として安全については社会的責任ですので、しっかりとおこなってください。
現場をきれいにするという意識がない?
足場のシートが畳まれていたり、部分的にしか取り付けられていないため、現場が非常にだらしなく見えます。それと看板が地面に転がっていますね。不要な部材も落ちています。現場をきれいにするという概念がなさそうです。
現場の姿は会社の姿をあらわします。この現場はおそらく建売なのでしょうが、もし注文だとしたらお客様はどう思うでしょう? 建売だから適当というスタンスであれば、企業姿勢として疑問を感じます。
現場の室内は見ることができませんでしたが、おそらく乱雑な状態ではないでしょうか? 会社でそれを良しとしているなら外部の人間がとやかく言う話ではないですが、近隣に迷惑を掛けているようなら改善したほうがいいと感じています。
近隣の方はよく見ています。
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