足場への侵入抑止

安全対策
お施主様
お施主様

足場に簡単に上れないようになっていて、安心ですね。

さの
さの

工事中は安心感が大切です


住宅建築現場では、高所作業を行うために足場が必要です。足場は作業者の安全を確保するために欠かせないものですが、同時に不審者や子供などの侵入者にとっては危険な存在でもあります。足場への不正な侵入は、深刻な事故やトラブルを引き起こす可能性があるため、その重要性を十分に認識する必要があります。

足場への侵入抑止

足場への侵入を抑止するためには、いくつかの対策を講じることが求められます。敷地への侵入を防ぐために、仮囲いやゲートを設置することが一つの手段です。仮囲いゲートのことをそちらの記事をご覧ください。そしてより厳重な安全対策として、足場への侵入防止対策を取ることも重要です。足場への侵入抑止には、以下のような対策が一般的に行われます。

  • 足場出入り口へ扉の設置
  • 足場周辺への防犯カメラや照明の設置
  • 足場1段目への金網養生

扉とは足場出入り口に設置する扉のことで、暗証番号を入力しないと開かないようにするタイプもあります。住宅現場ではあまり見かけませんが、大きな建築物の場合は見かけることがあります。暗証番号式ロック付き扉は、作業者以外の人が足場に立ち入ることを防ぎます。また、暗証番号式ロック付き扉は、作業者が出入りする際に扉を閉め忘れることを防ぎます。

防犯カメラや照明とは、足場周辺に設置するカメラや灯りで、不審者や侵入者を監視したり威嚇したりするものです。防犯カメラや照明は、夜間や休日など作業が行われない時間帯に有効です。また、防犯カメラや照明は、万一侵入が発生した際に証拠として役立ちます。

金網養生とは、足場を囲うように高さ約2mの金網を設置し、簡単に足場によじ登れないようにする防犯対策のようですが、住宅の現場で見かけることはありません。金網養生は、不審者や子供だけでなく、野良猫などの動物も侵入させません。また、金網養生は、現場内部を外から見えにくくする効果もあるんだそうです。

こんな事例がありました

足場への不正侵入の重要性を実感するために、以下の事例を考えてみましょう。ある建築現場で、お施主様が現場打合せのために子供を連れてきました。お施主様は監督と打ち合わせをしている間、子供は現場内をウロウロしていました。そのうちに子供は外に出て、足場に上ろうとしましたが、扉が設置されていたため上ることはできませんでした。子供が足場の扉をガチャガチャといじっている音が聞こえ、事故を未然に防ぐことができました。この現場では、整理整頓や安全対策に細心の注意を払っていたため、お施主様から大変感謝されました。もし扉が設置されていなかったら、事態はどうなっていたでしょうか?恐ろしい事態が発生する可能性がありますよね。

注意を促す表示も

注意を促すためには、足場への侵入を禁止する旨の警告表示や注意喚起の表示を設置することを是非おこないましょう。また、作業者や関係者に対して、足場への不正侵入の危険性や規定についての教育や理解させることも不可欠です。意識啓発活動や安全教育プログラムを通じて、足場への侵入抑止に対する理解と意識を高めることが求められます。

住宅建築現場の足場は、作業者だけでなく、周囲の人々や環境にも影響を与えるものです。足場への侵入抑止は、自分たちだけでなく、他人や社会にも責任を持つことを意味します。足場への侵入抑止は、単なる義務ではなく、価値ある行動です。足場への侵入抑止を通じて、安全で快適な住まいづくりに貢献できることでしょう。

安全に関する研修や、業者会・安全大会での講演等も承ります。業者会・安全大会では、先に現場を見せていただければ、その評価を踏まえてお話しします。
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